Skypeの会議通話をニコニコ生放送する方式を考える

Skypeの会議通話を、ニコニコ生放送(やその他インターネット配信)で配信する方法を手探りしているメモです。Windows/Mac両方での方法をメモしたいです。


Windowsではステレオミキサーを使う方法、
Macでは、Soundflowerというソフトを使う方法がよく紹介されます。
これらのツールはPC内で発生した音全てを拾うため、
配信したくない音まで配信してしまいます(エラー音など)。


というわけで、ステレオミキサーやSoundflowerに頼らない方法を紹介します。

やりたいことの概念図
[マイク]-+->[Skype]-+->[モニタ用音声出力(他人の声のみ)]
           |               |
           +----------+->[配信用出力]->[ニコニコ生放送]

Skypeの会議通話を配信するためには、2つの問題をクリアしないといけません。それらの問題について、それぞれ解決方法を紹介します。

問題点1:

ニコニコ生放送の入力、Skypeの出力ともに
物理的なデバイスとして認識される必要があります。

解決方法1: USBサウンドバイスを使って、ヘッドホン端子とマイクとをつなぎます。

USBで、ヘッドホンとマイク端子を追加できる製品があります。
その製品を購入して、ヘッドホンとマイク端子をケーブルでつなぐという方式です。
1点注意があります。ケーブルは「抵抗入り」を買ってください。

安いUSBサウンドバイスとケーブルをAmazonで見繕ってきました。

解決方法2: 仮想サウンドカードを使う

Virtual Audio Cableというソフトを使えば、
解決方法1と同じことをパソコンの中だけで実現できます。
お金払わないと「金払えー」と怒られる。


まず、Virtual Audio Cableをインストールしてください。
そして、Skypeの音声出力を「Virtual Cable 1」とし、
ニコニコ生放送の音声入力を「Virtual Cable 1」にしてください。
こうすることによって、Skypeの出力を直に配信することができます。

  • Mac:詳しくないです…情報求む

問題点2:

Skypeでは、自分が話した声が出力されません。

解決方法1: 会議通話に、聞くだけのユーザを招待します。

話すためのSkypeとは別に、
発言を行わず、会議通話を聞くだけのSkypeを使う方法です。

概念図
[マイク]->[Skype(話す用)]->[モニタ用音声出力(他人の声のみ)]
[Skype(聞く用)]->[配信用出力]->[ニコニコ生放送]


パソコンが2台あれば、話は簡単ですね。実は、パソコン1台でもできます。
複数アカウントでのSkypeのログイン方法は、以下のブログを参照ください(Windowsのみ)。
http://share.skype.com/sites/ja/2006/10/26/2instances_of_skype.html


会議通話を聞くだけのユーザの音声出力先を、

  • 問題点1の解決方法1を選んだ場合: USBサウンドバイス
  • 問題点1の解決方法2を選んだ場合: Virtual Cable 1

にしてください。

解決方法2: マイクの音を横取りするソフトを使う

この方式だと、自分の声が入らないモニタ用出力が難しい気がする。


マイクの音を横取りして、それを指定のデバイスに出力することができます。

どちらも、マイクの音を横取りして、指定の出力先に音を出すことができます。

音声出力先は、

  • 問題点1の解決方法1を選んだ場合: USBサウンドバイス
  • 問題点1の解決方法2を選んだ場合: Virtual Cable 1

にしてください。